
「好き」を「売れる商品」に変える秘訣とは
こんにちは!カスター麻理です。
ネットショップを始めたい、自分の好きなものを仕事にしたい——そんな思いを持っている方は多いのではないでしょうか。私自身、そんな気持ちからネットショップ運営をスタートさせました。
でも、「好きだから売れる」「私が良いと思うものだから、きっと買ってくれるはず」という考えだけでは、残念ながらビジネスとして成功するのは難しいのです。今日は、そんな「好き」をどうやって「売れる商品」に変えていくのか、その秘訣についてお話しします。
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「好き」が出発点、でもそれだけでは足りない
まず最初にお伝えしたいのは、「好きなものを売りたい」という気持ちは決して間違っていないということ。むしろ、これこそが大切な出発点なのです。
なぜなら、全く興味のないものや心が動かないものを売ろうとしても長続きしません。モチベーションが保てないうえに、何より情熱が伝わらないからです。
私自身も最初は「これが好きで、これを紹介したい」という気持ちから始めました。しかし、ここからが重要なポイントです——好きなものを売るだけでは、なかなかうまくいかないのです。
お客様が求めるものと、あなたの「好き」にはズレがある
少し矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これは多くの方がつまずくポイントです。
お客様が求めているのは、あなたの好きなものではなく、「自分の悩みを解決してくれるもの」や「欲望を満たしてくれるもの」なのです。つまり、「私がこれを売りたい」という気持ちと、「お客様がこれを買いたい」という気持ちには、ズレがあることが多いのです。
このズレを埋めるのが、ビジネスの視点であり、身につけるべきスキルなのです。
「好き」を「売れる」に変える2つのスキル
では、どうすれば好きなものが本当に売れるようになるのでしょうか?
答えは、その「好きなもの」と「スキル」を掛け合わせることです。具体的には、以下の2つのスキルが重要になります。
1. 「見せ方」のスキル:感情を動かす力
例えば、ハンドメイドのアクセサリーを売るとします。商品の写真が単に机の上に置かれただけのもので、説明文も「かわいいアクセサリーです」だけでは、なかなか購買意欲は湧きません。
でも、同じ商品でも「春の光に映える花びらモチーフのイヤリング」「忙しい朝でも耳元にさっとつけるだけで気分が上がるアイテム」という言葉と、自然光の中で撮影された着用イメージ写真があれば、お客様の想像力は膨らみます。
この「見せ方」は、相手の感情を動かすためのスキルです。画像、動画、商品説明、キャッチコピーなど、あらゆる角度から伝える力を磨くことで、商品は「ただのもの」から「価値ある体験」へと変わっていくのです。
2. 「届け方」のスキル:マーケティング
どんなに素敵な商品を売っていても、その存在に気づいてもらえなければ誰にも届きません。「見せる力」が感情を動かすスキルなら、「届ける力」がマーケティングの部分です。
「マーケティング」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、私が考えるマーケティングはもっと優しく、「おもてなし」に近い感覚です。
SNSでお店の世界観を伝えたり、ストーリーズで商品を紹介したり、フォロワーさんにメルマガを送ったりすること。これらは全て、あなたの好きなものを必要としている誰かに届けるための手段なのです。
つまり、マーケティングとは「売り込むこと」ではなく、「出会いをつくること」なのです。
失敗パターンから学ぶ
典型的な失敗パターンはこうです:
- 好きなものを一生懸命作る
- それをネットショップにアップする
- SNSに投稿する
- 数日経っても全然売れない
- 「やっぱり自分には向いていないのかも…」と落ち込む
実は私も最初はこのパターンでした。でも今なら分かります——売れないのは、センスがないからでも商品が悪いからでもなく、単に「伝え方」と「届け方」を知らないだけなのです。
勇気を持って一歩踏み出す
自分の好きなものを誰かに売るということは、少し怖いことでもあります。自分の大切なものが評価されるわけですから。
でも、伝える勇気を持って踏み出すことで、世界は少しずつ広がっていきます。そしてその勇気を支えてくれるのが、「見せ方」と「マーケティング」のスキルなのです。
誰でも最初は初心者です。小さな成功体験を重ねることで「私にもできるかも」という気持ちが芽生えてきます。好きなものを売りたいと思っている方は、この点を意識して日々の投稿やサイト運営に生かしてみてください。
誰かに届けるための準備がとても大切です。好きなことを発信し、それが誰かの役に立つのは素敵なことですが、そのためのスキルを忘れずに大切に育て、しっかりと伝えていきましょう。