
楽天出店1年で撤退した私が語る、知っておくべき真実
こんにちは!カスター麻理です。
20年以上のEC運営経験を持つ私が、今日は特別に楽天市場での経験を包み隠さずお話しします。約1年という短い期間での撤退を決めた理由、そしてそこから得た貴重な学びを、これからECビジネスを始めようと考えている皆さんにお伝えしたいと思います。
出店のきっかけと期待
私の楽天市場への出店は、楽天の海外担当営業からの声掛けがきっかけでした。当時、YouTube集客に力を入れていた私の目には、検索結果の上位に常に楽天ショップが表示される状況が印象的でした。その圧倒的な集客力に魅力を感じ、また、すでに使用していた在庫管理システム「食器ファイト」との連携可能性に期待を抱いて、出店を決意しました。
予想以上の準備と初期投資
しかし、実際の出店準備は想像以上に時間とコストがかかりました。審査のクリアだけで3ヶ月を要し、楽天独自のページデザインの作成には外部デザイナーへの依頼が必要でした。さらに、海外法人ならではの6ヶ月分の出店料前払いなど、予想外の支出も重なりました。
運営の現実と直面した課題
期待を胸に始めた運営でしたが、すぐに現実の壁に直面します。まず驚いたのが管理画面の使いづらさです。他のECプラットフォームに慣れていた私には、そのインターフェースの古さと操作の煩雑さが大きな障壁となりました。
当初期待していた在庫管理の一元化も理想通りには進まず、楽天のシステムに直接アクセスして操作する必要があり、予想以上の時間と労力を要しました。
意外な発見:楽天の強み
ただし、全てが課題だったわけではありません。特筆すべきは、ECコンサルタントによるサポート体制です。定期的なアドバイスや販促戦略の提案、キャンペーン活用法など、実践的なノウハウを学ぶことができました。この経験は、私のEC運営スキル全般の向上に大きく貢献しました。
撤退の決断:その理由と学び
最終的な撤退の決め手となったのは、収支バランスでした。各種手数料やシステム利用料を差し引くと、利益がほぼゼロという状況に。さらに、私の効率重視の運営スタイルと楽天のシステムとの相性の悪さも、大きな要因となりました。
これから楽天出店を考える方へ
この経験を通じて強く感じたのは、ECプラットフォームの選択は、単なる集客力だけでなく、自身のビジネススタイルとの相性が重要だということです。楽天市場は確かに強力な集客力とサポート体制を持っていますが、それが全てのビジネスモデルに適しているわけではありません。
特に、無在庫販売や効率重視の運営を考えている方は、システムの使い勝手や実質的なコスト、必要な労力を慎重に検討することをお勧めします。
私の経験が、皆さんのECビジネス成功への一助となれば幸いです。